13食目  園長先生の高菜漬け講座

 
 ここ2年程、不作が続いている芋畑。「土地がやせ過ぎているかもしれない」と、
芋掘りが終わったあとの畑で肥料をまぜるのを目的に高菜を育てる事になりました。
今年は暖冬で天気の良い日が続いた為、高菜はぐんぐん成長し相当な収穫が予想されました。
そこで園長先生の発案により『高菜漬け体験講座』を開くことになりました。
 
 

H19.2.26(月)
 

大人の遠足?

「一面 タ・カ・ナ」
包丁で根元ををせっせと刈ります。

入園前の小さなお友達もお手伝い!
「よいしょ・よいしょ」
 
 

「何kgあるかなぁ」

こんなにたくさん穫れました。

畑から園まで2往復。
 
 

屋上で1株1株洗います。

水をよく切って天日に干します。
またまたちびっ子たちもお手伝い。

ちびっ子隊はここでランチタイム!
いっぱい働いたから
モリモリ食べていました。
       

前もって園長先生が漬けていた高菜をおかずに
炊きたてご飯とみそ汁でランチタイム 

61kgあった高菜は屋上一面に
干されます。初日はここで作業終了。
 
 

H19.2.27(火)
 
8時過ぎに思わぬ雨が!職員は慌てて屋上にあがり高菜が濡れないように新聞紙をかけました。

大変!「予備漬」に入ろうとしたら・・・
洗ったはずの高菜の根元に
若干土が (‥、)

一本ずつ洗いなおしです。「だんだん口数が減るねぇ」「こんなに手がかかるなら、市販のものの値段が高いのも仕方ないねぇ」(参加者の声)

本当は再度干しなおし方がいいのですが、明日は「お別れ遠足」。水をよく切って予備漬をすることにしました。
       

今日は高菜炒めと焼きのりで
ティータイム(シブイ!) 

2つの桶はあっという間に一杯に。
少しあぶれた高菜たちはひとまずビニール袋で仮漬け。2日目作業終了。

漬物桶の底に塩を振りすき間ができないように高菜を並べ一段ごとに、また塩を振る作業をくり返します。
 
 

 H19.3.6(火)
 

しっかり重石をのせた高菜は2時間程で少し水がでてすき間ができたのであぶれた高菜を追加して重ねました。

一週間であがった水はこんな色に。

高菜をかるく揉み、かるく絞る。
       

先に園長先生が本漬けしておいた
高菜をゴマ油で炒めたものです。

残ったあがり水は捨て絞った高菜を隙間なくきっちり並べて重ねます。重石をのせたら3日目本漬け終了。

部屋中が漬け物の香りでいっぱいに・・・
         

3日間の行程を終え またまたティータイム!今日は園長先生の「白菜漬けの作り方講義」のおまけつきです。
そのころ職員室では・・・
油炒めのおいしい香りが漂う中・・・ 「お腹すいてきたね〜」  「このにおいだけで ごはん食べれそう」

 
 


H19.3.12 (月) 謝恩会
 
 年長児とその保護者の皆さんに招かれて私達職員は謝恩会に出席しました。例年 皆で談笑しながら昼食をとるのですが園長先生が先日の高菜漬けを「おすそわけ」として作って下さいました。辛口・中辛・普通(唐辛子なし)味、3種はゴマ油炒めでかつおぶししょう油であえたものも用意して頂きました。
子供達にも大好評!普段家では食べない子も「おいしい!」と食べていました。

 
 


 
〜〜〜 初めての漬け物づくりを終えて 〜〜〜
 
 
 漬物がおかずのメインになることはありません。でも食卓に並ぶとなぜか「ほっとする」し、白いごはんがすすむもの・・・ 長い時間かけて作る手間真心が込められているからでしょうか?
手作りの漬物が並ぶ食卓には笑顔が似合いますね。

 
 
(報告 小澤)
 


おまけ(園長流かんたん白菜漬け)

基本漬け
葉を2〜3枚
よく洗い水けを切る
(かるく干すと良い)
一口大に切る
切ったものをきれいなビニール袋に
入れ塩を適量入れて振り揉む
ビニールの空気を抜いて口をしばり
そのまま冷蔵庫へ
粉唐辛子
こんぶつゆ
(塩なし、つゆのみ)
こんぶ
など、お好みの調味料をそれぞれ袋に入れると色んな味が楽しめます。
漬物というよりサラダ感覚で食べられます。
塩の量を自分で調整できるのも良い所ですね。
市販の物は保存の為に塩分が多い様です。
食べる分だけその都度漬けて早目にお召しあがり下さい。