年長(5歳児)の年間目標と活動内容
学期
年長になった喜びや自覚を持つ。
 友達と遊びを広げ、思い切り楽しむと同時に毎日の生活や当番活動を通して年少、年中組の世話をします。その中から年長としての自覚を持ち、自信へとつなげていきます。
学期
友達と協力し合い1つの事に集団で取り組む。
 自分達の目標に向かい、友達と力を合わせて様々な活動や遊びに取り組みます。その経験を重ねながら1つの事をみんなでやり遂げる喜びや仲間意識を深めていきます。
学期
今何をする時なのかを自分で考えて行動する。 友達と一緒に最後の園生活を楽しむ。
 友達との関わりが深まり、お互いのいい所を認めたり、励ましたりする中で思いやりの心や協同性を育てていきます。
 また、幼稚園で経験し、身についた事を進学への期待と自信につなげていきます。
習字
 習字を通して、集中力・持続力を養い落ち着いて物事に取り組む事を目的に行っています。
 まず、習字を始める前に正座をして姿勢を整え、黙想をして心を落ち着かせます。はじめは正座ができず集中力が途切れる事もありますが、一年間続ける事で最後まで頑張る大切さを感じたり文字を書く楽しさを味わっています。
体育あそび
年長になると、体育遊びの活動を通して子ども自身が目標を立てて挑戦する気持ちを育て、できたときの達成感を味わっていきます。
 例えば、プール遊びでは顔を水につけることができるように水に慣れ親しんでいき、徐々に顔つけに挑戦します。縄跳びでは自分の目標に向かって1つずつ段階をクリアできるよう練習したり、一人跳びに自信がついたら大縄跳びに挑戦し、仲間と息を合わせて跳ぶ楽しさや難しさを感じていきます。年間を通して行うマラソンでは、体力をつけるだけでなく、最後まで諦めずに頑張る気持ちや、持久力を身につけていきます。
廃材あそび
 年長になると、1つの作品にこだわりを持ち細かく丁寧に作ります。例えば、家1つ作るにもそこに住む小さな人形や家具など鋭い観察力のある作品を作ります。
 また、友達と協力しあって作る楽しさを味わえるのも年長の特徴です。必要な材料・工程をみんなで話し合い作業に取りかかります。ダンボールや大きな箱を使い、スケールの大きな作品を作り上げるのは年長だからこそできることです!
食育
 進級と同時に子ども達と畑の草取りや土を耕し、種をまき、苗を植え、野菜を育てていきます。野菜ができるまでの間には天候の影響で枯れたり、虫や鳥が実を食べたり、幾つもの困難にぶつかる事もありますが、諦めず愛情込めて育てています。できた野菜はお泊り保育で自分達が作る夕食の材料にします。また、豊作の時は、年中や年少にも調理したものをおすそわけします。
 他にも、秋にはみんなで植えた芋を掘ったり、冬には園庭にあるキウイの収穫や冬野菜も育てます!収穫した後は、感謝の気持ちを込めて畑の整理を行い食べ物を育てる楽しさ・難しさ・大変さを年間を通して学んでいきます。
文字と数
 今まであまり文字や数に興味を示さなかった子も年長になると段々と興味を持ち始めます。
 日頃の生活の中でもビンゴゲームやしりとり遊びなどを通して文字や数に触れる場を作ったり、クラスの友達の名前書きを通して鉛筆の持ち方・筆順・正しい姿勢などを教えていきます。
 そして、子ども達の素晴らしい想像力と、これまでの経験を生かしながら絵本作りに取り組みます。世界でたった1つの手作り絵本!個性あふれるストーリーができるんですよ。