5食目  ≪春の野菜や山菜を食べよう≫

 
   私の大好きな春がやってきました。春はおいしい野草、山菜の宝庫なんです。
今は技術の進歩で旬のものでなくても保存やハウス栽培により簡単に食材が手に入ります。でもこの時期の野草や山菜はやっぱり今が香りも味も一番です!わずかなチャンスを逃さないように貪欲に私のくいしん坊パワーを全開にして食材探しに挑みます。春はとっても忙しいんです!
 
 

 
   春の野草といえば皆さん何を思いうかべますか?春といっても2月〜4月の間数日の差で旬が変わる野草たち。そのタイミングで見極めるのが大変です。その年の気候によっても食べ頃がわずかに変わるのです。私が毎年つくしを採りにいくポイントは3/21が丁度いい成長具合なのですが、「今年はあたたかいなぁ」と思った年にそのポイントに行くとすでにスギナが・・・そんなときは少し山手の寒い場所につくしを求めて移動します。生える場所によっても食べ頃には時差があるようです。毎年、新聞に『春が芽を出しました』と、載るつくしの写真は決まって糸島近辺のもの。柏原はそれから1〜2ヶ月遅れでやっと頭を出しはじめます。柏原幼稚園の園庭にもあちこちからつくしが頭をだしますよ。
でも いつも卒園式がおわった頃なので年長さんの口に入る機会は少ないのですが、年中さんと年少さんといっしょに頭をだしたばかりの短いつくしを採って、テラスでひなたぼっこをしながら はかまをむき、茹でて しょうゆと砂糖でかるく味をつけたものを子どもたちのお弁当にポンッとならべて頂きます。頭が出たばかりのつくしは、まだ胞子がしっかりつまっていてとても苦いのですが、子どもたちは自分で採ってはかまをむいたからでしょうか?「おいしーい!」といってペロリと食べてしまいます。
2月中旬から店頭に出だす『ふきのとう』。これも たまらない春の味覚です。
『ヨモギ』や『のびる』も柏原だったらみつけることができますよ。
 春の野草は寒い冬を耐え、芽を出した生命力があります。
今年は近所を散策して、夕食に春のごちそうを加えてみてはいかがですか?
 
 

春の野草・山菜 (もちろん 全部 食べられます)
つくし、ふきのとう、のびる、タラの芽、コゴミ、ワラビ、ゼンマイ
ヨモギ、タンポポ、つばきの花、たけのこ、山椒の芽

『野草を食べよう!』と言っても、食べたことがない方には「?」ですよね。
今回は私が毎年、この時期に食べまくるレシピを御紹介します。

つくしの卵とじ丼 レシピ

今年のつくしはまだ頭を出したばかりなので昨年採った冷凍保存しておいたものを使いました。

(材料)(1人分)
  つくし ・・・ 片手一握り程度
  ・・・ 1コ
  ごま油 ・・・

少々
(お好みで量を調整)


しょう油 ・・・
さとう ・・・
・・・
  白ごはん ・・・ 丼、一杯
(作り方)
@ つくしははかまをとり、水でよく洗って茹でて軽くしぼる
A フライパンにゴマ油をひき、つくしを炒める
B で味を調えて、とき卵をかける
C ふたをして少し蒸らし、卵が半熟程度になったらご飯の上に盛る
(※つくしの量が足りない時はセリやごぼう、
   高野豆腐をまぜてもおいしいですよ。)
 いつも買い物袋1杯分程つくしを採ってくるのではかまむきはTVを見ながらの作業です。採ったその日に、はかまをむかないと つくしがしなっとなってはかまがむきにくくなります。1日おく時は帰ったらすぐ水につけておきましょう。
 自分で採って、はかまをむいて・・・食べるまでの作業に関わると子どもたちに『わくわく心』が芽生えます。たとえお店で買ったものでも図鑑などの写真と見比べても子どものわくわく心は芽生えますよ。

香りポン酢鍋 レシピ

鍋の具は何でもOK!
主役はふきのとうの香りがたまらない
香りポン酢です。
(材料)
<香りポン酢>
市販のポン酢
(ちなみに私のお気に入り馬路村のゆずポン酢!)
ふきのとうのみじん切り 少量

<鍋>刺身しゃぶしゃぶ
昆布
うすくちしょうゆ
水菜
刺身(鯛など)


この鍋に特別なレシピはありません。
お家のいつもの鍋に合わせるポン酢だけを少し工夫するのです。と言ってもふきのとうのみじん切りをポン酢に浮かべるだけ! 春の香りを楽しんで下さい。

ちょいメモ
ときどき食事に行く店で出してくれたのがこの香りポン酢。店では赤むつを出してくれましたが、家ではいろんな刺身で楽しんでいます。鍋のあとの雑炊にも残った香りポン酢を少しかけると、なんとも言えない良い香りが食欲をそそりますよ。ふきのとうは1パック買うと結構入っているので残りは天ぷらなどにして食べて下さいね。(ちなみに私は実家の庭にとりに行きます)